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Q. 核廃棄物の問題とは?

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A. 原発を稼働させると、必ず核廃棄物が出る。いわゆる核のゴミである。原発稼働中にウラン235を核分裂させることで、ヨウ素131やセシウム137だけでなく様々な放射性核種が生まれる。それらが原発稼働後も自然に核分裂を続けるため、安全になるまで10万年(小出裕章氏によれば100万年)の間、放射線を出し続ける
ガラス固化体のインベントリー(Bq/本)
出典:原子力資料情報室(CNIC) – 「地層処分研究開発第2次取りまとめ」を批判する⑥[最終回] – 放射性廃棄物 – 資料室

 日本を含め、世界中の原発保有国が地下に埋める(地層処分)ことを検討している。しかし、実際に最終処分場として決定し、建設中なのはフィンランドのオルキルオト(Olkiluoto)だけである。2011年4月に日本で公開された映画「100,000年後の安全」で取り上げられている。もちろん日本は地層処分の場所すら決まっていない。
参考:映画『100,000年後の安全』公式サイト

地層処分の危険性

 核廃棄物はガラス固化体という形で処分される。その覆いとして、炭素鋼や銅と粘土材料が検討されているが、1,000年程度しか持たず、それ以降は地層などで放射性物質が閉じ込めることを想定している。素人から見れば、それは「閉じ込め」ではなく「ダダ漏れ」である。実際、日本の地下は断層だらけで、地震は日常であり、10万年間も安全に地層の中に閉じ込めておけると考える方が無茶である。

 長い年月で記録や記憶を失えば掘り返しの危険がある。たとえば、この処分候補地の東濃は中央道にあり、将来、地下高速道路が建設されるに違いない。

 広大な乾燥した土地を持つアメリカでも、高レベルの放射能の地下処分をためらっている。その理由は、アメリカでは石油開発のため全国いたるところでボーリングが行われたが、その記録は一切失われている。たまたま、そのボーリングの穴が処分地の近くに存在した場合、そこから放射能が漏れ出てくることを恐れているのである。

 日本の場合は、各地で温泉探しのボーリングがなされている。温泉の湧きだしに失敗したときには、そのボーリングの記憶は失われる。後に詳しく述べるが、この処分候補地の東濃は温泉地帯であって、あちこちで、核燃以外にもボーリングがなされており、将来も、温泉を求めてボーリングする危険性がある。

 温泉が存在する場合は、核燃のいう漏れだしのほか、温泉水に溶けて直接地表に現れたり、温泉ボーリングで汲み上げたりする場合と、温泉水が地表には直接現れないで浅い滞水層に混ざり、それが河川へ流れだす、という図のような漏れだし経路を考える必要がある。この場合、被曝は極端に増大することになる。

温泉のある場合の放射能の漏れだし
図:温泉のある場合の放射能の漏れだし
出典:2001年核開発に反対する物理学者の会通信;槌田敦 今こそ一読の値あり!|脱原発の日のブログ

 (神戸の)六甲山は931メートルの高さがある。でも100万年前、あの場所は海だった。

 100万年の間にあんなに高い山ができてしまう。300メートル、何百メートルという地の底に埋めたつもりであっても、100万年後には山になってしまう。10万年100万年先まで保証できる科学は、残念ながら人間は持ってない。

出典:7月4日 核のゴミ抱える村 青森・六ヶ所村の現実(スーパーニュースアンカー) « 小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ

ガラス固化体の危険性

 ちなみにそのガラス固化体、表面の放射線量が製造直後は 1,521Sv/h、100年後でも 51Sv/hである。人間は7Svで全員が死ぬので、その放射線量の強さは尋常ではない。
ガラス固化体表面(キャニスタ)における放射線量の計算値
出典:付録(PDF)高レベル放射性廃棄物地層処分の技術と安全性|NUMO – 原子力発電環境整備機構より)

 放射能を包む固化ガラスは安全であると推進側は主張する。しかし強力な放射能により、ガラスの安全性は保てない。

 ガラスは、物理的には非結晶質で、固まった液体といってもよい。液体だから放射能を包むことができる。しかし、べータ線やガンマ線でガラスは化学変化して結晶化し、放射能の異物を結晶の外にはじき出してしまう。また、アルファ線で生ずるヘリウムガスがガラス内に蓄積して、ガラスにひび割れさせる。これは、各地の原発PR館に展示されているウラン鉱石の容器がひびだらけであることからも知ることができる。これにより、深層の地下水にガラス固化体の放射能が溶けだすことになる。

出典:2001年核開発に反対する物理学者の会通信;槌田敦 今こそ一読の値あり!|脱原発の日のブログ

参考

 その他、核廃棄物の詳細については、次のサイトが参考になる。
参考(推進):よくある質問|NUMO – 原子力発電環境整備機構
参考(批判):原子力資料情報室(CNIC) – 放射性廃棄物 – 資料室
参考:地層処分 – Wikipedia



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