これが現実

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Q. ガイガーカウンターの使い方は?

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A. 放射線測定器は、GM管を使ったガイガーカウンターと、ヨウ化ナトリウム(NaI)を使ったシンチレーションカウンターのほか、電離箱・ゲルマニウム半導体検出器・熱蛍光線量計などがある。

一般的な注意点

  • 放射性物質が付くのを避けるため、計測器は何重かの袋に入れて使う。計測のたびに取り替える。
  • 放射線はランダムに出る性質があることなどから、誤差が大きい。同じ場所で計測しながら数値を記録し、その平均をとる。計測回数を増やすほど、誤差は減る。
  • ただし、放射線量を計算する際に多くの仮定を置いていることなどから、機器の精度による誤差は避けられない。要するに機器のお値段の差である。詳細は後述する。
  • 空間線量は地面から1mで測定する。
  • 中国製はやめた方が良いらしい(精度が悪い? 壊れやすい?)
  • ガイガーカウンターのGM管はβ線とγ線を感知し、安いが精度が劣る。GM管式は本来β線測定に向いており、γ線に対する感度は低い。
  • シンチレーションカウンターはγ線を感知し、小型で精度が良い。β線は検知できない。

参考:放射線の正しい測り方 – 鈴木みそ | ブクログのパブー
参考:放射線測定器ご購入!: 寅さんのお散歩
参考(専門的):環境放射線の測定法 (09-01-05-03) – ATOMICA -

機器固有の誤差

 機種や各機器ごとに固有の誤差があり、正確な測定のためには、誤差の傾向を知る必要がある。それを「校正」という。下記の表でその誤差が大きいこと、機種によって多めに出るか、少なめに出るかの特徴が見てとれる。

参考:簡易校正会・測定結果
参考:放射線・放射線測定器のメモ

小出先生のアドバイス

  • 簡易型測定器の誤差は大きい。複数台で同じ所を測っても、値が数倍違うこともある。
  • 様々な場所を同じ条件で測定し、相対的に(ある場所の何倍とか、何分の1とか)測ることだけで使ってほしい。
  • 一回測定して大きな値が出たとしても、騒げば疲れるだけである。

出典:6月30日 放射性セシウム含む汚泥の焼却灰の肥料利用について 小出裕章(MBS) « 小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ

追記 2011-08-25

 早川先生のアドバイス。シンチレーションカウンターはクリアパルス社のA2700型Mr. Gammaを使用されている(出典
参考:ニュース|クリアパルス株式会社

草津で、私のシンチ(14万円)とガイガー(4万円)を並べて測定した。(0.052、0.08)(0.076、0.16)(1.324、0.91) このガイガーは低いと高く出る。高いと低く出る。鈍感だ。1マイクロくらいがちょうど正確に測れる。
@HayakawaYukio
早川由紀夫

ガイガーをもっている人は、信頼おけるシンチで校正して数値対照表をつくるといいだろう。ガイガーが表示する絶対値の信頼はいまひとつだが、相対的高低は測定できるから安心して自信をもって使ってください。
@HayakawaYukio
早川由紀夫

放射能の測定は、測定器の使い方よりもむしろ測定場所としてどこを選ぶかの選択力が重要である。他者が測ったデータとの比較を上手にやってください。測定データを公表する時は、他者が評価できる十分な説明を付加してください。
@HayakawaYukio
早川由紀夫

芝生などの草地が、3月に降り積もった放射性物質を一番よく保存しています。土の地面は雨で流されています。アスファルト道路はもっと流されています。流された放射性物質は、側溝などに集積しています。コケむしたところにも集まっています。水だけでなく風でも移動してます。
@HayakawaYukio
早川由紀夫

追記 2011-08-25

今の日本人のガイガーカウンターの利用目的には3つあると思います。1)除染用、汚染発見用(SOEKS-01M、Radex、Pripyat、Inspectorなど)2)マップ作り用(DoseRae2など)3)日本の役所に数値を叩きつける用(堀場製作所のRadiのみ)
@Ani2525
御堂岡啓昭

追記 2011-08-29

 SOEKS-01M(ガイガーカウンター)の注意点を引用する。

SOEKS-01M。TFT液晶画面の輝度を最小のLOWにすると、若干画面がちらつき、屋外では見えにくい。しかしLOWだと単4電池は結構持つようだ。モノクロ液晶とは比較にならないほど短いだろうけど。ちらつきも目障りではないレベル。これで使える。売主のお勧めはエネループ。
@7N4WCU
チャーリー吉川

@ @ @ SOEKS-01Mいいですよ。荒れた地域の危険対策用なんで、近傍に粒子があると、平均を放棄して、粒子の値を表示します。そういう粒子が多い所では、高くなりますが、危険度の高い高線量粒子の方が、平均値の数値より重要だと思いますから。

@ 平均線量0、0、0、0、10、0、0、0、0、0 各1秒間に、1回だけ10という放射線を感知するのがSOEKS。10秒の平均は、1。 1、1、1、1、1、1、1、1、1、1 の一般計器の場合は両者区別出来ず、平均値は1。危険なのは10があった場合とお聞きしました。

@ 10を感知で、信号音と図形にて知らせ、時に、その値(先ほどの例だと、10)を表示。 警告を0.3μSv/Hrに設定で、一瞬でも、0.3を越える放射性線があれば、警告音を出し、続けば、平均ではないその数値を表示。上の値と浮遊物の動きの頻度を見るのが重要との話でした。

@ @ 使い勝手は夜でも見えるSOEKS推奨。RAE2は低線量0.2-0.9の間でトリップして「どっちなんじゃ!」とイラつくことがあるしバックライト点灯もほんのわずかの間だけしか出来ませんが、weekdayぶっ続けで計れる利点があります。
@Nyaon3
Takahashi

@ @ 更にSOEKSはUSBポートあるけど充電池用で、データは出せません。RAE2は被曝総線量データを出力できます。Doseという名の通りです。
@Nyaon3
Takahashi

単4エネループを入れてフル充電のまま今朝からSOEKS-01Mで計測。TFT液晶の表示輝度をLOWにして音をOFF。残量インジケーターは全く減らず。これは予想外の長時間駆動だ。日中目にした最大線量は0.22μSV/hで一瞬。
@7N4WCU
チャーリー吉川

追記 2011-09-01

 ある地域の線量の代表値を決める際、測定で注意すべきことについて、早川由紀夫先生のブログに書かれたコメントより引用する。東京都の測定が「意図的にその地域の低い拠点を選んだとしか思えない」という意見にも注目した。

 なお、測定のポイントによって数値が大きく変わる点については、Q. 汚染地域内で線量が高い場所はどこか? も参照してほしい。

 昨日もコメントさせていただいた堀場シンチ(PA-1000)で測定している者です。私は文京区在住で、都心もかなり測定しています。
(中略)
 ちなみに(ここからは蛇足ですが)、私は自分のコメントの表現に“印象“や“思う“など曖昧な主観をあえて使っていますが、地域の値について決める場合(それなりに広いエリアを対象とする場合)、測定経験の多い測定者の感覚に頼るのが重要と考えているためです。

 私はシンチで数カ月、いろいろな場所でいろいろな測り方をしてきましたが、場所を少しでも移動するとかなり測定値が変わることが多々あり、行政でよく行われている測定ポイント一点で行った値をその地域の値とするのは間違いのもとです。

 東京都の100箇所測定の公表値も20拠点程度、検証に行きましたが、意図的にその地域の低い拠点を選んだとしか思えないひどい状況でした。

 例えば、吉祥寺。吉祥寺西公園を測定地点として、東京都の100箇所測定で0.04μSv/hと発表されています。現場に行くと、不思議とこの公園だけ低く0.05μSv/h程度。ところが、まわりの住宅街を歩き回って測定すると、0.08~0.09μSv/h程度ありました。井の頭公園も0.09μSv/h程度。車の移動でもたまに低くなることもありましたが、同程度。この場合、感覚的に吉祥寺の線量は0.09μSv/h程度とすべきです。(測定地点を井の頭公園とすればいいのに、わざわざマイナーな公園を選んで、どうするの?)

 その他、八王子は宇津貫公園を測定ポイントとして、東京都の100箇所測定で0.03μSv/hと発表されていますが、不思議とこの公園だけ0.06μSv/h程度と低めでしたが、まわりの道路や住宅地は0.08~0.1μSv/hありました。

 極めつけは、東京都のモニタリングポストがある新宿区百人町。都の100箇所測定で0.07μSv/hと発表されましたが、まさにモニタリングポストのある建物の門の前で測定したところ、0.12μSv/hを超えていました。

 そんなわけで、地域の線量として平均的な数値を出すには、その地域を歩き回って、いろいろなとこで測定してみて、このくらいだろうという経験豊富な測定者の感覚に頼ったほうが、迅速に的を得た測定値が得られると考えています。

 あとは、測定器の性能は重要です。私は安めのガイガーカウンタも持っていますが、0.125μSv/hの見極めには向きません。それを使うのは誤測の元です。堀場シンチは、地下鉄の0.02μSv/h程度もきちんと表示してくれるし、高いとこは高く表示してくれるので、信用できると思ってます。

 私のコメントは、相棒である堀場シンチ(PA-1000)くんの測定値とそれを元にした私の感覚ですので、ご留意ください。(それなりに自信はあります)

出典:早川由紀夫の火山ブログ Dose rate contour map of the Fukushima accident(#comment1270)
参考(同じ人の前日のコメント):早川由紀夫の火山ブログ Dose rate contour map of the Fukushima accident(#comment1254)



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One Comment

  1. 俺の簡易型中国製は福島県で使用している物と殆ど変わらない数値を示すけど。
    福島県も中国製使ってるのか。。

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